【実録】小3の私が警察官とガチバトル!母の携帯をめぐる壮絶な心理戦

子育て

ども! いつも10分前行動を心がけていて、真面目にコツコツいきているこちあです。

みなさん、子どもの頃って、誰しも一度は「大人と対等に話した!」みたいな経験、ありますよね? いや、ない人もいますか。

でもね、今日はそんな「大人(警察)VS小3こちあ」のエピソードをお話しします。

そう、私が小学3年生だった頃。

純真無垢な少女が、たった一人で、制服に身を包んだ屈強な大人と、手に汗握るガチの心理戦を繰り広げた、忘れられない物語です。(ちょっと大袈裟w…)

物語の始まりは、まるで赤ずきんちゃんの序章でした。


まさかの展開!電話口の向こうは…警察署!?

あれは、いつもの、ごくありふれた日常でした。

学校から帰宅した私はしょうもない用事で、自宅の固定電話から母の携帯に電話をかけました。

「もしもーし!」

しかし、聞こえてきたのは、知らない男性の声。

『もしもし、〇〇警察署の〇〇と申します』

はい?なにそれ、こわっ!

「す、すみません、間違えました!」

いつもの間違い電話のように、反射的にそう言って電話を切ろうとした、その時。

『いや!ちょっと待ってください!』

電話口の向こうから、食い入るような声が聞こえてきました。まるで、獲物を見つけた猛獣のような、そんな迫力。

「いやいやいや、待つって何? 何? 母に電話したのに明らかに男の声だから間違いなんですけど~」

心の中でひとりツッコミを入れながらも、電話を切れない私。

『こちらは間違い電話ではないんです』

はい? いやいや、間違い電話じゃなかったら何なんですか?

小学3年生の私の頭の中は、今までにない事態にびっくりして、完全にフリーズしていました。まるで、ゲームで敵に遭遇した時の、あのBGMが頭の中で鳴り響いているようでした。


真面目すぎる小3の、固すぎる「心のセキュリティ」

事の経緯を聞くと、なんと母の携帯が道路に落ちていて、通りすがりの人が警察署に届けてくれたというのです。

私は直感で悟りました。

「あ、また母が車の上に置いて、そのまま出発したな」と。

うちの母、マジで物がなくなるんです。

洗濯物を叩くやつとか、財布とか、カバンとか、カギとか……。なぜか全部、車の上に置きっぱなしにして、そのまま出発するという、伝説の持ち主でした。

そして、安堵と同時に、ある感情が私の心を支配しました。それは、「警戒心」です。

当時の世の中には、偽の電話詐欺が横行していました。

「連絡網を見せてください」とか、「お母さんが事故にあったから、すぐに病院に来て」とか。そんな偽の言葉で、個人情報を聞き出そうとする大人がいることを、テレビのニュースや学校の防犯教育で叩き込まれていました。

「警察官です」と名乗ってはいるものの、顔も声も知らない男性です。もし、これが詐欺だったら……。そう思った私は、まるで、城を守る兵士のように、固く口を閉ざしました。

『お母さんの名前と、連絡がつく電話番号を教えてくれるかな?』

優しそうな声で尋ねる警察官。しかし、私の頭の中では、赤信号が点滅しまくっていました。

「モゴモゴモゴ…」

多分、言葉にもなっていなかったと思います。口から出てくるのは、意味不明な宇宙語でした。

「名前と連絡先は教えられません!」

気づけば、私は、自分でもびっくりするくらい、きっぱりと答えていました。


小3の最強ルーティン!完璧な対応と、まさかの結末

私の固いガードに、警察官も少し戸惑った様子でした。

『こちらからお母さんに連絡するから、勤めている会社とかわかるかな?』

おそらく、子どもだからわからないと思ったのでしょう。何とか情報を引き出そうと、いろいろと切り口を変えてきました。

しかし、私の警戒レベルは最高潮。

私は、これまで培ってきたすべての知識を総動員して、こう答えました。

「名前と連絡先は教えられません。母からは私から連絡します。そのあと、母から〇〇警察署に連絡するようにしますので、母からの折り返しの電話があるまで少々お待ちください!」

まるで、受付嬢のような、完璧な対応でした。

警察官は、少し驚いたように、「わかったよ」と言って電話を切ってくれました。

電話を切った私は、すぐさま母の会社に電話をかけました。母は事務員だったので、すぐに電話に出てくれました。

「お母さん! 今、〇〇警察署から電話があって、携帯を預かってるって!」

私の話を聞いた母は、驚きと同時に、「携帯を探していたところだったの!ありがとう!」と、安堵の声をあげました。


この経験が教えてくれた、真面目であることの価値

仕事帰りに、携帯を受け取りに警察署へ向かった母は、担当の警察官は、私の対応を伝えられたそうです。

「小学3年生で、あれだけ警戒してちゃんとした対応ができる子は、なかなかいない。大人でもすぐに個人情報を教えてしまう人が多いので、本当に感心しました。」

帰宅した母は、私を「本当に偉い子だ!」とベタ褒めし、私が大人になっても武勇伝のように自慢していました。

さて、どうだったでしょうか?

真面目な小3が、警察官を相手に繰り広げた、世紀の大攻防戦。

私の真面目さは、昔も今も健在です。(たぶんね…(笑))

「大人でもすぐに個人情報を教えてしまう人が多いので、本当に感心しました。」

この言葉、今思い出しても、私のご飯三杯はいけるくらい、人生の勲章だと思ってます。

まあ、その真面目さが、たまに人間関係をぎくしゃくさせることもあるし、生きづらいな…と感じるとこも多々あるんですけどね。

でも、いいんです。

人とは違っても、周りから変だと思われても、自分は自分でしかないんだから。

このエピソードは、そんな私の哲学の原点です。

この記事を読んでくれたあなたにも、子どもの頃の笑えるエピソードや、胸を張って言える「自分だけの強み」があれば、ぜひ教えてくださいね。

ではまた!