1988年生まれで俗に言う『ゆとり世代』だけど、土曜日の午前中だけとか登校が普通にあった世代のこちあです。チョーク投げる先生もいたし、廊下に立たたされたことも経験済。(笑)ちょうど狭間でした。
「ゆとり世代」って言葉、どう思いますか?
私は、正直ちょっと複雑です。褒め言葉でもないし、かと言って悪口でもない。でも、どこか「少し下の世代」と線引きされたような、もやもやした気持ちになることがあります。
でも、最近思うんです。「ゆとり世代」と言われることって、もしかしたらすごくラッキーなことなのかも?
今回は、「ゆとり世代」と言われて育った私たちが、実は心の中で思っているリアルな本音についてお話ししたいと思います。
なぜ「ゆとり世代」と言われることが、実は嬉しいことなのか

結論から言いますね。「ゆとり世代」と言われることは、多様な価値観を大切にできる私たちの強みを代弁してくれているから、実は嬉しいことなんです。
私たちは、正解が一つではない時代に育ちました。みんなと同じでなくてもいい、自分の個性を大切にしよう、と教えられてきました。学校ではグループワークや発表の機会が増え、人前で自分の意見を伝える練習をたくさんしました。この経験は、単に知識を詰め込むだけでなく、他者の意見を聞き、尊重する力を養ってくれました。
その結果、私たちは「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、柔軟に物事を考えることができます。仕事においても、効率性や成果だけでなく、プライベートの充実や、精神的な豊かさを重視します。これは、上の世代から見ると「物足りない」と感じられることもあるかもしれませんが、多様な働き方や生き方を模索する現代社会において、むしろ大きな強みになっていると私は信じています。
「ゆとり世代」が持つ、隠された強み

私たちが持つこの強みは、一体どこから来ているのでしょうか。
それは、私たちが受けてきた「ゆとり教育」と、その後の情報社会の進化にあります。
ゆとり教育は、授業時間を減らし、詰め込み式教育から脱却しようというものでした。その意図は賛否両論ありますが、これにより私たちは、自ら課題を見つけて解決する力や、コミュニケーション能力を磨くことができました。
さらに、私たちが社会に出る頃、インターネットやSNSが急速に普及しました。これにより、私たちは様々な価値観や考え方に触れる機会を多く得ました。世界中の情報を瞬時に手に入れ、自分と違う文化や意見を持つ人々と交流することで、「自分らしさ」を大切にしながらも、他者を理解する柔軟性が身についたのです。
この「個性」と「多様性」を重んじる考え方は、変化の激しい現代社会で、新しいアイデアを生み出したり、チームワークを円滑に進めたりする上で、非常に大きな武器になっています。
私たちの価値観が、仕事や生き方にもたらす良い影響

私たちの持つこの価値観は、具体的な行動にも表れています。
ワークライフバランス 私たちは、仕事のためだけに生きるのではなく、自分の時間を大切にしたいと考えています。これは決して「仕事が嫌い」ではありません。むしろ、プライベートを充実させることで、仕事へのモチベーションを高め、より良いパフォーマンスを発揮できると知っているからです。
チームワークの重視 個性を尊重するゆとり教育を受けてきた私たちは、チームでの協力や、お互いの意見を尊重し合うことを得意としています。一つの目標に向かって、みんなで協力する方が、一人で頑張るよりも良い結果が出ると知っているからです。
新しい働き方への適応力 リモートワークや副業、フリーランスといった新しい働き方にも、私たちは抵抗なく順応できます。「会社に属することだけが正解ではない」と知っているため、自分に合った働き方を柔軟に選ぶことができます。
これらの行動は、一見すると「マイペース」や「こだわりが強い」と見られがちですが、実は、私たちなりに最善を尽くそうとする合理的な選択なのです。
最後に、心から言いたいこと

「ゆとり世代」と言われたら、あなたの心はどんな反応をしますか?
もし少しでもマイナスな気持ちになるなら、それはもう終わりにしましょう。私たちは、決して好きでゆとり教育を受けたわけではありません。この時代に生まれたからこそ、このような教育を受け、そして私たちなりの価値観を育んできました。
だから、「人は人、自分は自分」というあなたの考え方は、まさに私たちが持っている強みそのものです。多様な価値観があるからこそ、個性を大切にできる。みんなが同じ考え方や同じ生き方だったら、なんだか少し気持ちが悪いと思いませんか?
確かに、私たちは完璧ではないかもしれませんし、時にメンタルが弱いと言われることもあるかもしれません。でも、それでいいんです。「みんな違ってみんな良い」。この言葉は、まさに私たちゆとり世代が社会に伝えていきたいメッセージです。
「ゆとり世代」という言葉を、もうネガティブに捉える必要はありません。それは、あなたが持つ個性や柔軟性、そして変化に対応できる力の証なのですから。